現場で通信ケーブルを自作したり、導通チェックをするとき。「あれ、D-Subの2番って受信だっけ?送信だっけ?」と分からなくなること、ありますよね。
いちいち分厚いマニュアルを引っ張り出すのは時間の無駄です。
現場でよく使う3大コネクタ(RJ45, D-Sub, M12)のピン配列(ピンアサイン)をまとめました。
目次
1. RJ45(イーサネット / LAN)
FA現場でもオフィスでも使われる標準的なLANコネクタです。
配線順序には「T568A」と「T568B」の2種類ありますが、現在は「T568B」が主流です。
⚠️ 見る向きに注意!
※コネクタのツメ(クリップ)を裏側にして、ケーブルの差込口を自分に向けたとき、
コネクタの金色の金属端子が見える面を自分に向ける(ツメは裏側)。ケーブルを「下」、コネクタの頭を「上」にする。その状態で、一番「左」にあるのが1番、右端が8番です。

【T568B 配列】
| ピン番号 | 線色(T568B) | 信号 | 備考 |
| 1 | 白・橙 | TX+ | 送信データ(+) |
| 2 | 橙 | TX- | 送信データ(-) |
| 3 | 白・緑 | RX+ | 受信データ(+) |
| 4 | 青 | – | |
| 5 | 白・青 | – | |
| 6 | 緑 | RX- | 受信データ(-) |
| 7 | 白・茶 | – | |
| 8 | 茶 | – |
※AとBの2種類ありますが、日本では『T568B』が圧倒的に主流です。 特殊な指定がない限り、『白・橙』から始まるT568Bで作れば間違いありません。
2. D-Sub 9ピン(RS-232C)
PLCとタッチパネルの接続などで使うシリアル通信です。
⚠️ 見る向きに注意!
※コネクタの表面(ピンがある面)を見て、広い側を上にすると、「左上が1番、右上が5番」です。
(※これはオス側の配列です。メス側は左右逆になるので注意!)
【ピン配列(PC側・DTE・オスの場合)】

| ピン番号 | 信号名 | 役割 | 覚え方 |
| 2 | RXD | 受信データ | Receive |
| 3 | TXD | 送信データ | Transmit |
| 5 | GND | 信号グラウンド | Ground |
| 7 | RTS | 送信要求 | (制御線) |
| 8 | CTS | 送信可 | (制御線) |
※相手機器(PLCなど)と繋ぐときは、2番と3番をクロス(交差)させる「クロスケーブル」が必要な場合が多いので注意してください。
3. M12コネクタ(産業用イーサネット)
最近のFA機器で増えている丸型コネクタです。
EtherNet/IPなどで使われるのは「D-code(4ピン)」タイプです。
【M12 D-code(4ピン)配列】

| ピン番号 | 信号名 | 役割 |
| 1 | TX+ | 送信データ+ |
| 2 | RX+ | 受信データ+ |
| 3 | TX- | 送信データ- |
| 4 | RX- | 受信データ- |
