制御設計・フィールドエンジニアに「第二種電気工事士」は必要?実務でのメリットと、一発合格するための「最短ルート」

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「機械メーカーのエンジニアに、電気工事士の資格って本当に必要なの?」

この疑問、FA業界にいると一度は悩みますよね。

以前の記事で、「工場内の製造なら資格は不要」「でも低圧電気取扱の特別教育は絶対必須」という話をしました。 (※まだ読んでいない方は、まず以下の記事(低圧電気取扱業務について)をご覧ください)

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しかし、実際に現場(客先)に出ると、こんな場面に出くわしませんか?

  • 「ちょっとコンセント増やしてよ」と頼まれたけど、断るしかない。
  • 試運転中に一次側の電源トラブルが起きたけど、資格がないから手出しできない。
  • 入場手続きで「資格者証の写し」を求められて、肩身が狭い思いをした。

結論から言うと、メーカーのエンジニアにとって第二種電気工事士は「必須ではないが、持っていると現場で無双できる最強のパスポート」です。

今回は、あえて「住宅工事」ではなく「FAエンジニア視点」でのメリットと、忙しい社会人が実技試験を「課金」で乗り切るための最短ルートを紹介します。


目次

FAエンジニアが電気工事士を取る「3つのメリット」

「家の配線なんてしないし…」と思っている方も多いですが、この資格の真価はそこではありません。メーカーの人間が持っておくべき理由は、もっと実務的なところにあります。

① 「違法作業」の不安から解放される

これが最大の精神的メリットです。 客先での据え付け工事や、既設盤からの電源取り出しなど、現場ではグレーゾーンな作業を求められることがよくあります。

「これ、やっていいのかな…?」とビクビクしながら作業するのはストレスですよね。 資格さえあれば、「一次側接続」も「アース工事」も「簡単な配管工事」も、すべて堂々と合法的に行えます。

② 現場での「信頼度」が段違い

客先の保全担当者や、現場の電気工事屋さんは、だいたいこの資格を持っています。 名刺や作業員名簿に「第二種電気工事士」とあるだけで、「あ、このメーカーさんは電気のこと分かってるな」と一目置かれます。

トラブル対応時も、指示だけして指をくわえて見ているのではなく、「あ、ここ直しておきますね」と自分で処置できるので、解決スピードも顧客満足度も上がります。

③ キャリアの「最強の保険」になる

FA業界はもちろん、ビルメンテナンス、インフラ系、リフォーム業界など、この資格があれば食いっぱぐれることはまずありません。 今の会社で定年まで働くとしても、転職するとしても、「国家資格」というポータブルスキルは一生あなたの味方をしてくれます。


「筆記」は余裕?「技能」が鬼門?

「でも、勉強する時間ないしなぁ…」 そう思うかもしれませんが、理系エンジニアにとって筆記試験はハッキリ言って「楽勝」です。

オームの法則などの計算問題は、中学理科レベル。あとは「記号」と「法令」を過去問アプリで暗記するだけなので、通勤時間のスマホ学習で十分合格ライン(60点)に乗ります。

筆記対策はこの2つで十分!

筆記試験は満点を取る必要はありません。60点取れば合格です。 効率よく合格ラインに乗るなら、あれこれ手を出さず、この「定番セット」だけやり込めばOKです。

① 教科書:『すい~っと合格』シリーズ

業界で一番売れているテキストです。とにかく図解が多いので、普段電気を扱わない人でも「視覚的」に理解できます。 「鑑別(写真を見て器具名を答える問題)」は、これをパラパラ見るだけで点が取れます。

② アプリ:『第2種電気工事士 過去問』

通勤時間や休憩時間は、スマホアプリで過去問を回しましょう。 App StoreやGoogle Playで「電気工事士」と検索して出てくる無料アプリ(「俺の電工2種」など)も十分優秀です。

「テキストでざっくり理解」→「アプリで過去問を解きまくる」 理系エンジニアなら、このサイクルを2週間〜1ヶ月も続ければ余裕で合格圏内です。

本当の敵は「技能試験(実技)」にある

問題は、筆記の後に待っている技能試験です。 実は、普段制御盤を組んでいるエンジニアほど、ここで足元をすくわれます。

  • 圧着工具が違う: 普段使っているJIS裸端子用ではなく、「リングスリーブ用(黄色い柄)」を使わないと一発不合格。
  • 作業が独特: ケーブルの被覆剥き、「のの字曲げ」など、制御盤ではやらない独特な手技が必要。
  • 時間が足りない: 40分以内に欠陥なく完成させなければならず、1分のロスが命取りになる。

つまり、実技試験は「頭の良さ」ではなく、「いかに良い道具を使って、効率よく作業するか」にかかっています。


【独学派へ】実技試験を乗り切る「三種の神器」

独学で受けるなら、絶対にケチってはいけないものが3つあります。 ここにお金をかけられるかどうかが、合格率を分けます。

① 工具セット(HOZAN DK-28)

試験会場に行くと、受験者の9割がこれを使っています。もはや「標準装備」です。

ホームセンターでバラ買いするのは絶対にやめてください。サイズが合わなかったり、試験対応でなかったりして詰みます。 特に、このセットに入っている「P-958 VVFストリッパー」。これがあるだけで、ケーブルの被覆剥きにかかる時間が半分以下になります。

「合格を買う」と思って、これだけは一番最初にポチっておくべきです。

② 練習用部材セット(1回分〜)

「ケーブルなんて会社の廃材でいいや」 これも落ちる人のパターンです。試験では決まった長さのケーブル支給されるため、「短く切る練習」や「器具への接続」を本番形式でやらないと感覚が掴めません。

各社から出ている「練習用部材セット(器具+ケーブル)」を買って、自宅のリビングを電線のゴミだらけにするのが合格への近道です。

1. コスパと実績で選ぶなら「モズシリーズ」

個人的に一番のおすすめはこれです。 「電線」と「器具」がセットになっており、届いたその日から練習が始められます。 HOZAN純正よりも数千円安く手に入ることが多く、浮いたお金で工具をグレードアップしたり、打ち上げのビール代に回せます。 「動画解説」がついているセットもあるので、独学の強い味方になります。以下のリンクは工具付きの

  • 商品名: モズシリーズ 第二種電気工事士技能試験 練習用材料セット(1回分〜)
  • 特徴: コスパ最強。必要十分な材料が揃う。Amazon/楽天でベストセラー常連。

2. 工具とメーカーを揃えるなら「HOZAN(DK-51)」

工具セットでHOZAN(DK-28)を買うなら、部材もHOZANで統一するのも「安心を買う」という意味でアリです。 テキスト(技能試験対策ハンドブック)が付属しており、工具の使い方とリンクしているので迷うことがありません。 「純正品で揃えたい」という几帳面な方にはこちらが選ばれています。

  • 商品名: ホーザン(HOZAN) 令和7年 第二種電気工事士技能試験 練習用部材 DK-51 (1回セット)
  • 特徴: 信頼のHOZAN純正。工具セットと解説が連動していて分かりやすい。

③ 参考書(複線図対策)

実技試験では、単線図(回路図)を見て、頭の中で複線図(実体配線図)に直す必要があります。 これは慣れが必要なので、専用のテキストを一冊買ってパターンを暗記しましょう。定番の「すい〜っと合格」シリーズが分かりやすくておすすめです。


【時短派へ】忙しい社会人は「通信講座」が賢い選択

「独学でテキストを選んだり、スケジュールを立てるのが面倒くさい!」 「会社が費用を出してくれるから、領収書が出るちゃんとした講座がいい」

そんな忙しいエンジニアには、通信講座が最適です。 動画講義や添削サポートがあるので、最短距離で合格できます。

ただし、一つだけ重要な注意点があります。

【注意】通信講座には「工具」がついてきません!

多くの人が勘違いしていますが、JTEXやSATなどの主要な通信講座には、基本的に「工具セット」は付属していません。 (※講座費用を安く抑えるためや、すでに持っている人への配慮のためです)

そのため、通信講座を受ける場合でも、「工具」だけは自分で楽天やAmazonなどでポチる必要があります。

それぞれの講座の特徴と、「買い合わせ」の正解パターンをまとめました。

① JTEX(ジェイテックス)の場合

技術系に強い職業訓練法人です。企業研修でもよく使われるので、会社に申請しやすいのが特徴です。

  • コース内容: テキスト + 練習用部材(ケーブル・器具)
  • 足りないもの: 工具
  • 【正解の買い方】:
    1. JTEXに申し込む(知識と材料を確保)
    2. HOZANの工具セット(DK-28)を楽天やAmazonなどで買う

JTEXの「第二種電気工事士」講座の詳細を見る👇

② SAT(サット)の場合

スマホ学習に特化しており、動画解説が圧倒的に分かりやすいです。「勉強感」が苦手な人におすすめです。

  • コース内容: 動画講義 + テキスト(Eラーニング/DVD)
  • 足りないもの: 工具練習用部材
  • 【正解の買い方】:
    1. SATに申し込む(最高の教材を確保)
    2. HOZANの工具セット(DK-28)を楽天やAmazonなどで買う
    3. モズシリーズの材料セットを楽天やAmazonなどで買う

SATの「第二種電気工事士」講座の詳細を見る👇


結論:どのみち「HOZAN」は必須アイテム

独学だろうが、通信講座だろうが、「HOZANの工具セット(DK-28)」だけは全員が買うべきマストアイテムということです。

先に工具だけでも手元に用意しておけば、あとは自分に合った勉強法(独学か講座か)を選ぶだけです。


まとめ:現場で「手出しできない」悔しさをなくそう

機械メーカーのエンジニアにとって、第二種電気工事士は必須ではありません。 しかし、これを持っているだけで「現場での自由度」と「顧客からの信頼」が劇的に変わります。

  • 筆記試験: アプリでサクッとクリア。
  • 技能試験: 「HOZANの工具セット」さえあれば怖くない。

次の試験申し込みがいつかチェックして、まずは「工具」を揃えるところから始めてみてはいかがでしょうか? その一歩が、現場で頼られるエンジニアへの最短ルートです。


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実は、いくら電気工事士の免状を持っていても、事業者が行う「低圧電気取扱業務特別教育」を受けていなければ、業務として配電盤を操作することは労働安全衛生法で禁じられています。

「えっ、知らなかった…」では済まされない現場の必須ルールについて、以下の記事で必ず確認しておいてください。

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