【PLC選定】三菱・キーエンス・オムロン、初心者はどれから学ぶべき?(※独断と偏見マシマシ版)

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「PLCなんて、どのメーカーも中身は一緒でしょ?」

そう思っていませんか?

実は、メーカーごとに「設計思想(性格)」がまるで違います。パソコンで言えば、Windows、Mac、Linuxくらい操作感や得意分野が異なります。

今回は、日本のFA(ファクトリーオートメーション)現場を支える3大メーカー「三菱電機」「キーエンス」「オムロン」について、それぞれの特徴を比較します。

※注意!

本記事の内容は、筆者の現場経験に基づく「完全な独断と偏見」です。メーカー公式の見解ではありません。「へえ、現場ではそういうイメージなんだ」くらいの、飲み会のネタ感覚でご覧ください。


目次

三菱電機(MELSECシリーズ)

~絶対的な業界標準(デファクトスタンダード)~

  • どんなメーカー?国内シェアNo.1。公共事業、インフラ、大型プラントから町工場まで、どこに行っても必ずいます。「PLCと言えば三菱」というくらいの絶対王者です。
  • 現場の印象(独断と偏見)
    • 「質実剛健・頑固オヤジ」
    • 昔のプログラム(資産)を非常に大切にします。20年前の設備と今の設備で、考え方が大きく変わらないため、古い設備の置き換え(リプレース)案件では最強です。
  • プログラミング
    • 伝統的なラダー図が主流。
    • 近年はST言語なども使えますが、あくまで「ラダーの補助」という位置付けが多いです。
  • こんな人におすすめ
    • 「まずは基本を極めたい」人。
    • 三菱が使えれば、日本中どこの現場でも食っていけます。求人数も圧倒的です。

キーエンス(KVシリーズ)

~開発効率とセンサ連携の鬼~

  • どんなメーカー?自動車部品や電子部品の検査装置など、開発スピードが求められる現場で大人気です。
  • 現場の印象(独断と偏見)
    • 「爆速・至れり尽くせり」
    • 自社のセンサー、カメラ、タッチパネルとの連携が異常に簡単。「繋げば動く」を実現しており、マニュアルを読み込む時間を大幅に短縮できます。
    • データ収集(トレーサビリティ)機能も最初から充実しています。
  • プログラミング
    • 「KVスクリプト」などの独自機能。
    • ラダー図の中に計算式を直接書けるため、複雑な処理も一行で書けます。ただし、便利すぎて「キーエンス流」に染まってしまい、他社PLCに移った時に苦労するという副作用も…。
  • こんな人におすすめ
    • 「手っ取り早く装置を動かしたい」人。
    • 検査機やデータ収集装置を作るなら、右に出るものはいません。

オムロン(SYSMAC NJ/NXシリーズ)

~高速高精度・モーション制御のマエストロ~

  • どんなメーカー?包装機、印刷機、半導体製造装置など、「ミクロ単位で精密に動く」機械に強いメーカーです。
  • 現場の印象(独断と偏見)
    • 「同期制御の職人」
    • EtherCATという通信技術を使って、何十個ものモーターを完璧なタイミングで同時に動かす(同期制御)のが得意です。
  • プログラミング
    • グローバル基準(IEC 61131-3準拠)。
    • プログラムを変数(タグ)で管理したり、構造体を使ったりと、ソフトウェア設計の思想が近代的です。C言語などの経験がある人は、一番馴染みやすいかもしれません。
  • こんな人におすすめ
    • 「複雑な動き(モーション)を作りたい」人。
    • 将来的に海外エンジニアと協業したい、世界標準の書き方を覚えたい人にも最適です。

まとめ:結局どれを選ぶ?

最後に、各社の特徴を一覧表にまとめました。

特徴三菱電機 (MELSEC)キーエンス (KV)オムロン (SYSMAC)
ポジション【王道・インフラ】
迷ったらこれ。
【効率・情報】
センサ多用・検査機に。
【高速・モーション】
精密な同期制御に。
強み圧倒的シェア
困っても検索すれば情報が出る。
開発スピード
周辺機器との連携が楽。
EtherCAT同期
複雑な動きをシンプルに実現。
言語ラダー中心。
過去資産との互換性重視。
KVスクリプトなど、便利な独自機能を多用。IEC準拠(ST言語)
変数・構造体など近代的設計。

結論:

まだ何も触ったことがない初心者は、まずは「三菱電機」でPLCの「いろは」を学びましょう。求人も情報も一番多いからです。

そこから、作りたい機械のタイプに合わせて、効率重視のキーエンスや、精密制御のオムロンへと幅を広げていくのが王道のキャリアパスです。

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